「1メートルは一命取る」という標語をご存知でしょうか。
安全衛生の観点で、たった1メートルの高さでも転倒や転落をすると命の危険性を帯びるという意味合いで使われます。
「絶対的に安全な高さというものは存在しない」と断言する標語でもあります。
運動会の組体操や、体育や部活での柔道の重大な事故は後を絶ちません。
工事現場などでは労安法で2mの高さ以上を高所作業と定義しています。
「たかが1~2メートル」という考えは非常に危険です。
1メートルという高さの危険性を考える
1メートルの高さから転落する状況を考えてみましょう。
まず、1メートルの高さの目安としては、男の子・女の子共に4歳児の平均身長がそれにあたります。
想像する高さより低いと感じる方がほとんどではないでしょうか。
冒頭で挙げた組体操や柔道は、1メートル以上の高さから転落・落下する危険は常にあります。
他の競技でいえば、年齢や運動能力によるジャンプ力にもよりますが、サッカーのヘディングの際の競り合いや、バスケットボールのリバウンドの競り合いなどで1メートル以上の高さから転落する場合があります。
落下を前提とした競技というのは限られますが、あらゆるスポーツにおいて、1メートルという高さから転落・落下が起こりえる状況というのは思いのほか考えられるものなのです。
それでは、転倒ならどうでしょう。
競技自体を考えても、ほとんどの競技で転倒する状況は往々にして考えられます。
それは競技の特性上の点からも考えられることですが、選手の身長が1メートル以上の場合です。
上記にもありますように、4歳児の平均身長が1メートルです。
体の中で一番守りたいのは頭部です。
選手自身の頭部が1メートル以上の高さにある場合の転倒が危険だという認識を持っていただきたいと思います。
競技中もそうですし、トレーニングのためのランニングでもそうです。
当然の話ですが、ダメージを受けて一番危険なのが頭部なだけであって、ケガをする部位は頭部だけではありません。
頭の先からつま先まで、全身です。
転倒や転落は、1メートル以下の高さでも生命の危機に直結するということを念頭に置いていただきたく思います。
事故の実例
小中学校での組体操では、実際に全国で年間約8000件もの事故が起きています。
2014年に起きた世田谷区立小学校の体育館での授業中に起きた事故を例に挙げると、当時小学6年生だった生徒が、倒立の練習をを2人組で行っていた際に、誤って頭と背中を床に打ち付けました。
その生徒の診断結果は脳脊髄液減少症。
1年ほど車椅子での生活を余儀なくされました。
世田谷区はその事故の法的責任について、争いつつも話し合う姿勢を示したことが、両親の会見で明らかになりました。
その一方で、訓練を積んだ大人でもケガをすることがあります。
プロレスラーの本間朋晃選手は、試合でセカンドロープの高さから技をかけられて負傷し、救急搬送されました。
診断結果は頸髄損傷。
事故の瞬間について本間選手は「今までに味わったことのないような電流が首から下に走りました。その後、首から下が硬直しピクリとも動きませんでした」と公式ブログで述べています。
転倒・転落による死亡者数は交通事故よりも多いという現実
厚生労働省が発表した『平成27年人口動態統計月報年計の概況 』による情報です。
転倒・転落による死亡者数は7457人で、交通事故による死亡者数の5544人よりも多いという結果が出ています。
中央労働災害防止協会の担当者は「若い人でも、転落・転倒して、命に関わる事故に遭う危険性は十分にある」と語っており、協会は厚生労働省と共に、転倒防止の啓蒙活動に積極的に取り組んでいます。
事故を防ぐためには
中央労働災害防止協会では、このように事故防止策を提案しています。
・物が置かれていたらどかす
・足場が水などで濡れていたら拭く
・暗かったら明るくする
「当たり前じゃないか」と思われるかもしれませんが、そんな当たり前の足場の確保が、転倒・転落の事故を防ぐためにはとても大切です。
リスクアセスメント…自らで潜在的な危険性や有害性を見つけ出すことが重要であり、事前に的確な対策を講ずることが安全衛生を守るには必要不可欠になります。
「たかが1メートル」と決して侮らず、転倒や転落には命に関わる危険があることを注意してください。
参照元:https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170425-00010003-bfj-soci
ネットの声
2019/4/25(火)19:02
2019/4/25(火)19:10
もっとその事を理解しないといけない。
安心と安全は違うのだから。
2019/4/25(火)18:56
ドンキで、バイトしたら普通に脚立で重い荷物を上に積めとか言われるからな
100万円位の見舞金で済まそうとしたって話だし
遺族は、1億以上の賠償で訴えてたからな
裁判ってどうなったんやろな
2019/4/25(火)19:04
2019/4/25(火)19:49
2019/4/25(火)19:21
2019/4/25(火)19:20
2019/4/25(火)18:48
2019/4/25(火)21:21
脚立を使うが
「脚立は一番下の1段目のケガが多い
地面に足着くまで気を抜くな」
と
親方に教わりました
2019/4/25(火)21:23
誰かが重傷もしくは命に関わる事が起きてたら良い思い出とは言えないんだろうね。
2019/4/25(火)19:25
自分でその作業をすることに、どれだけ意志を持ってたかを考慮したうえで判断しないと、何も出来ない世の中になりそうだ
2019/4/25(火)21:23
チームワークの大切さや体力作りが大人になっても大事なことだと思います。
2019/4/25(火)21:42
2019/4/25(火)19:17
2019/4/25(火)20:33
2019/4/25(火)20:24
2019/4/25(火)19:22
小学校の運動会で散々教師に怒鳴られて練習させられて、本番終わったら教師が感動して泣いてるの。お前ら良くやり切ったとか。幼心にお前の自己陶酔に付き合わせるんじゃねぇって思ったわ。
2019/4/25(火)19:39
マット敷けば、足引っ掛けてこけるし…。
介護は本当大変
2019/4/25(火)19:29
2019/4/25(火)19:19
2019/4/25(火)19:39
2019/4/25(火)20:58
2019/4/25(火)20:58
2019/4/25(火)19:38
2019/4/25(火)21:46
小さい頃から遊んだ方がいい
2019/4/25(火)22:07
2019/4/25(火)20:45
2019/4/25(火)21:57
2019/4/25(火)21:54
2019/4/25(火)22:06
危険に耐性のない人間が育つだけに思えますわ。
2019/4/25(火)22:39
2019/4/25(火)20:45
2019/4/25(火)21:15
2019/4/25(火)22:21
2019/4/25(火)19:22
でも過剰反応しないで常識的に判断できる大人が常識的な行動すれば良いだけなんだろうけど。
2019/4/25(火)19:41
危険危険と言って、モヤシのような大人が増える方がよっぽど危険な世の中になるよ。
2019/4/26(水)8:16
2019/4/25(火)22:41
2019/4/25(火)21:28
組体操のクレイジーさがよくわかる
2019/4/25(火)19:08
2019/4/26(水)10:27
2019/4/25(火)20:49
2019/4/25(火)20:25
2019/4/25(火)19:05
念のため救急搬送。CT検査の結果、腰椎の端っこに亀裂が………。幸い大事に至らなかったが、色々な意味で幸運だった。
2019/4/25(火)19:22
2019/4/25(火)21:28
2019/4/25(火)21:56
2019/4/25(火)21:48
2019/4/25(火)20:37
2019/4/25(火)19:57
2019/4/25(火)21:32
2019/4/25(火)19:36
建築現場でよく使われる言葉だよね。
そのくせとび職なんか命綱つけないで作業するから、時々事故がある。報道されていないだけで、数は多い。
2019/4/25(火)23:21
しかし、本人の不注意や危険予知能力の欠如は防ぎようがない。
例えば階段などは、どのような対策を講じれば事故はなくなるのですか?
2019/4/25(火)23:16
2019/4/26(水)8:45
2019/4/25(火)23:16
2019/4/25(火)19:29
2019/4/25(火)20:28
2019/4/26(水)9:34
体育禁止
性犯罪がおこるから
修学旅行禁止
食品衛生の問題で
学校祭禁止
ノロウィルスで
給食禁止
2019/4/25(火)21:55
管理人の率直な感想
「賛成」という声と「甘やかすのはどうか」という声の賛否両論ありますが、危険なことを排除するわけではなく、危険性を帯びていることを把握・認識しておくことが重要なわけです。
スポーツに限らず、車の運転だって「自分だけは大丈夫」とか「今まで普通に大丈夫だったし」という慢心が事故を誘発する場合が多い。
慢心や惰性はスポーツにとって敵だと僕は考えます。
そんな気持ちならば最初からやらない方がいい。
みんな目的や目標があるからスポーツをやるわけですし、何もなければわざわざあんなしんどいことはしないはず。
プロのスポーツ選手が夢だと掲げる少年少女は少なくない。
少しの油断がその夢を奪うかもしれない。
そんな悲しい話は無いんです。
あってはならない。
ですから「甘やかす」という目線ではなくて、「注視する」という考え方でスポーツと向き合ってほしいと思います。
ただでさえ試合中は競技に関してあらゆることに注視し警戒するわけです。
自分の身の危険性だけをそこから排除するというのはおかしい。
選手生命はもちろん、自身の健康を考えれば、一番憂慮するべき点だと思います。
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