甲子園に異変 公立校、昨年の8校から14校へ躍進
スポーツ強豪校といえば資金が潤沢で、全国から強豪選手を集めやすい私立というイメージが強い。高校野球の世界でも全体的にその傾向は強いが、今年は広島商、熊本工など伝統ある公立校が甲子園出場を次々と決めた。ノンフィクションライターの柳川悠二氏が、14校出場する公立高校の注目ポイントをレポートする。
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昨年、甲子園で旋風を巻き起こした金足農業がファンの心を打ったのは、マウンドをひとりで守った吉田輝星(現日本ハム)というスターの存在と共に、金足農業が公立高校だったことが背景にある。
2017年夏の甲子園は49代表校のうち公立は8校。100回の記念大会で、55代表校だった昨年も同じ8校。少子化や野球人口の減少によって、豊富な資金力のある私立に、有望選手が集まる傾向は年々、強くなっている。結果、高校野球の草創期から昭和にかけて、甲子園で活躍した商業・工業高校が勝てない時代となっているのだ。
ところが、今年は異変が起き、公立校が一気に14校にまで増えた。中でも、春1回、夏6回の優勝実績のある伝統校・広島商の復活は象徴的な出来事だった。
近年は広陵、広島新庄など、私立の後塵を拝し、夏の甲子園からは15年も遠ざかっていた。昨春に発覚した不祥事を受け、監督に就任した荒谷忠勝監督は、選手に一日1000スイングの猛練習を課すことで立て直しに着手し、伝統の機動力にパワーを加えた。今大会前にはOBの達川光男氏が母校を訪れ、指導にあたったという。荒谷監督は勝因をこう話した。
「いろんな広商関係者が支えてくれて、選手も伝統を守り、温故知新で頑張ってくれた。それに尽きます」
熊本工業も6年ぶりの夏の甲子園切符を掴み、高松商業(香川)に至っては夏は23年ぶり。小柄な左腕・香川卓摩には鋭いスライダーがあり、センバツで甲子園のマウンドを経験しているのも強みだ。
同じく今春のセンバツに出場した習志野(千葉)と明石商業(兵庫)は、優勝も狙える位置につける。
習志野は、何事にも動じないエース・飯塚脩人(しゅうと)の球速が150キロに達し、準優勝に終わった春の雪辱を期す。風物詩となったブラスバンド応援は、聖地でこそ耳に入れるべき美爆音だ。
明石商業は、右腕の中森俊介に加え、“藤原恭大二世”とも呼ばれる来田(きた)涼斗が1番を打つ。センバツの準々決勝・智弁和歌山戦で、先頭打者弾とサヨナラ本塁打を放ち、名を轟かした。ふたりは共に2年生だ。
習志野と明石商業は共に市立で、県立に比べれば手厚い支援を受けている。それでも甲子園制覇となれば、公立校の快挙として讃えられるはずだ。
参照元:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190806-00000014-pseven-spo
ネットの声
逆を言えば、公立校も行政が強化策を講じれば私立校に対抗できる良い例だと思う。
格差社会で公立高校を選択することが増えたこと。
この二点が大きい。
少なくとも平成のような私立全盛では無くなり、昭和の時代に回顧していると思います。
私立公立関係なく古豪が復活するのも高校野球ファンとしては嬉しいね。
工商業ではないけど習志野や静岡も出てるし
自主的に入部してきた子達と決して恵まれてるとは言えない環境で甲子園に出場する公立には感服するよ
オールドファンにとってはうれしい限りです。
あとは池田、箕島にも是非頑張ってほしいです。
個人的には私立・公立関わらず進学校、頭のいい学校、それとチームワーク、監督も含めて明るく仲の良さそうなチームが増えた印象がある。
知力であったり、チームワークだったり、そういったもので運動能力と根性だけでやっている所が相対的に落ちてきているのかな?
別に根性、スパルタを否定するわけではないけど、選手にも個性があり、その選手に合った環境で能力が発揮されるのかなと思う。
有力選手が多くいて、厳しい練習をやっている高校が一番強いと思うけど、トーナメントの一発勝負だとそれ以外のチームが勝ちあがることが増えているのかな。
ゴルフの全英女子優勝の渋野さん、プレーの合間、笑顔もみせていたけど、スパルタの野球部だと思いっきり叱られそう。
多様なスタイルが出てきた中で単に選手を集めただけの私立では勝てない時代になったのかな、なんて思う。
監督を、公募で募集して名の有る人になって貰い、学区を廃止して、生徒を募集
街を挙げての支援をした結果、強くなった
なかなか行政は動いてくれないけど、明石市はやった結果、有力な選手が地元に残り、強くなったと
技術的にプロに近い高レベルな選手が多い環境、
は凄く良いと思うし、甲子園で見ていてもとても楽しい。
でも、逆に、
「学校教育の一環」てところだけを考えると、
バラバラなところから背景も能力もバラバラな人が集まった公立同士の戦いも、それこそが学校だという感じがして、とても良い。
公立の甲子園出場は素直にすごい。
自分が高校生の頃(10年近く前)、出身校の野球部で顧問をされていたが、その頃には既に県内で有名人だった。
鬼監督といわれるだけあってとても厳しいけど、実力も確かな先生で、野球への情熱はもちろん、部員達への愛がとても大きい先生だと思う。
だからどんなに練習がきつくても、厳しく叱られても部員は着いて行くし、この先生に着いて行けば確実に強くなる、成長できると信頼されていた。
近年の甲子園では、出場校がいわゆる名門私立ばかりで正直あまり観戦する気になれなかったけど、今年は各県の公立高校がお金も設備も人も充実している名門私立に泥臭く立ち向かう姿を、テレビの前からだけど応援したいと思う。
私立には学生を集めるだけのメリットがないと、公立と違って生徒が集まらない。
私立の授業料は公立の約2倍だから、そう簡単に私立にはやれないというのも事実。
しかし公立と違って、私立には勉学で公立と差をつけ、国公立大学や東京六大学に合格する率が高いとなれば、授業力が高くても私立にとなってくるが、経済的に苦しい家庭はそうはいかない。
勉学が出来ない者は、スポーツで優秀な成績を収めれば、将来プロへの道も開きやすいというのも事実だろう。
そうなれば、全国から私立に行こうと、目的の私立へと入学してくる。
それはそれで良しとしても、やはり各都道府県代表として、甲子園のみならず、他のスポーツで全国大会出場となれば、地元の中学となるのが普通だが、他の都道府県出身者が私立は多い。
こうなると一体どこの代表だろうかという気にもなる。
広島商も、全県での出願が可能で、推薦入学がある。小論文と面接で合格できるので、野球部には全県から集まってくる。
高松商も自己推薦での入学が可能であり、全県からの受け入れがある。
明石商は市立高校であるので、県立とは違い、明石市が特別に強化している。市の資金が高校の部活動に投入され、用具や設備、監督の待遇や部員の進路まで明石市のバックアップは大きい。習志野も同様に市立高校だ。
実情は私立となんら変わらない。
ただ、多様な進路があることは中学生にとって非常に良いことだと思います。
私立でも全くスポーツに力を入れてない学校もあるし、一見金持ちそうでも親の負担とOB会のサポートで成り立っているところもある。逆に、公立校でもがっつりスポーツ推薦やってるし、設備だって私立以上のところも少なくない。公立校は県内からしか選手を採れないという制限はあるが、学費無償化で全員特待生みたいなもの。特待生数に制限がある私立よりも有利な条件もある。ほんの一部の私立を例に、私学が有利と決めつけるのはいかがなものか?
これまで圧倒的に私立が強かったのは、指導者の問題。定期的に指導者が代わるということもあるが、それ以上に公立校の指導者はほとんどが公立校出身だった。結果、公立校の野球と私立の野球に分かれてしまった。しかし、最近は元プロなど様々なバックグラウンドの指導者が増え、公立校にも私立強豪校出身の指導者が増えてきた。このケミストリーが公立校の底上げに繋がっている。
野球ならまず甲子園ーしかしその栄誉は1校のみ。
それより勉強・進学を強化してそれを売りに生徒集めたほうが
効率がよくないかなー。
私立校に行かせることが出来たが
余裕がなくなった今日は
公立校に進学するようになった。
一人二人ではどうにもならないが
たくさんの優秀な人が揃えば公立高校でも
それなりに戦えるようになる。
東京都大会でも公立校の善戦が目立った。
また、東京都でも時代に習って公立高校のスポーツ
強化校を作り野球以外でも活躍するようになったのも
大きいと思う。
利権、古い思想、老人達のこうあるべきという高校生像はもういいよ。
それでも、先輩達が追った炎天下の甲子園に出たい、それでも、プロの世界に近づきたい。
子供と大人の狭間にいる彼らの純粋な想いがいいんでしょ?高校野球って。やってる側も見てる側も。
彼らの将来も想いも潰さずに、やらせてあげられればいいのにな。
やりたいことを手放しでやらせてあげたい、燃える青春を送って欲しい、でもその先に得られるものは?と考えると、どうしても背中を押してやれないのかもしれない。
そうなると、これまでは私立で勉強はそこそこにバリバリ野球をするはずだった生徒が地元の進学校に行ったりして戦力の底上げになってることも考えられる。
県外から選手を集めて学校がそれだけ力を入れて取り組んでいるのはわかりますけど、正直な事を言えば地元の出場校が私立だった場合はあまり応援する気になりません。ベンチ入りまでのメンバーを見れば地元の選手がいない、ほとんどの選手が県外から来ている選手ばかりだとどうしても地元として応援したいってならないんですよね。こんな事いったら反感かうかもしれませんけど、せめて私立でも地元の選手を最低何人は入れるとかって決めたりしないと出場校の選手に地元選手が1人もいないと面白くもないです。
しかし、野球部は特別扱いを受ける。公立でも他の部活に比べ野球部の予算は別格と言っていい。高校野球は所詮恵まれた環境のに属するも同士で争われる。資産1億円の金持と資産10億円の金持との争いのようなもので、庶民つまり他の多くの分野で青春を費やしている生徒からすれば所詮別世界といっていい。
商業化されているから仕方がないという意見もあるが、高校の部活を商業利用するなど本来はあってはならないことである。
たぶん、記者が思い込んでる印象だけで記事を仕上げちゃったんだろうね。
この記者さんは、強豪を集める=私立と思ってるようだけど違うよね。
真っ先に挙げてる広商なんて集めまくりだよ。
いつかの予選はバッテリーが2人とも県外の中学だった。
桑田・清原みたいなのが入ればともかく、補強なんていつも成功しないから、たまたま広陵とかのほうがうまくいっていただけだよ。
市立習志野だって、普通、市立校は市内住民限定なんだけど、あそこはそのしばりがない。
また、あっても体育科とかをつくって、そこはしばりを外すから、結局、私立と同じようなことができる。
ライバル(?)の習志野に差をつけられた市立船橋が、この方法で強くなった。
そして、なにより、この記者は調べたりしなかったんだろうなあ、と思うのが最後の一文。
習志野はとっくに優勝してるよ、それも2度も。
神奈川県だと学区がなくなって
県内ならどこでも受験できるようになったことも
少なからず影響してるんじゃないかな
今までなら私立が独占していた
ベスト16レベルに公立が入るようになった
横浜高校を破った県立相模原や
市立戸塚なんかも進出してるし
湘南高校あたりも復活してる
地方だと推薦枠が在れば、公立に進み易いがまだ都市圏だと難しい。
かつて中村紀が大阪で公立ながら出場したのは、当時も衝撃だったが今では有り得ない。
かつての浜松商、松山商辺りも他の公立が復活しているだけに期待したい。
入学する選手の素材の差や、設備や練習時間などの環境の差を埋めるノウハウのようなものが、出来上がりつつあるのかもしれないなと思う。
ただ、東大行くような子が行く高校が甲子園行くのは、至難の業だと思う。スポーツ推薦枠を作るのは難しいし、本当は進学校ほど設備を充実すべきだと思うけど、予算がねぇ。
町おこしの一環で監督をしませんかと
応募を募ったところ現・監督が
名乗りあげたのと今まで通えへんかった
校区の制度を無くしたんが大きいみたいやな。
そらあと金の面考えたら圧倒的に公立やし
たしかに明石商業みたいに力付けてきたら
遠征費やらもかさむやろうけど
それでも私立に比べたらってなると思うで。
強くなってきている
という話しを耳にしました^^;
私は神奈川県に住んでますが
夏の予選の時に
相模原高校って公立学校があるのですが
あの強豪横浜に勝ちました!
次の東海大相模には負けてしまいましたが
私と友人の中では
「ココ最近公立強くなったよね」
って話すようになりました。
やはり一昔は私立が強い
だったのが今は変わってきてるのかも
しれないですね。
令和になって、また公立高校が活躍する時代になってくれればと思う。
甲子園も昭和戦前の頃は公立校中心でやっていたわけだからその時代に戻るのかも…
私立は強かったものの当時はあまり公立、私立の意識はなかったが
最近は感じるね・・・
ぜひ公立とくに県立高には頑張ってほしい
勿論、しごかれた当時は辛かったが学ぶものも多かった気がする
公立であれば住んでいる市内の選手という認識とは全く違います。これは都会よりも地方の公立高校によくみられる傾向ですね。
甲子園で優勝したら世間も注目してくれると思うけど1回戦2回戦で負けるとやっぱり私立か!ってなってしまう。
出来ればベスト4には入って存在感を示してほしい。
徳島県のように公立しか甲子園に行ってない高校もある
少子化の影響もあるのでは
特待で入れれば別だが私立はそれなりに費用も掛かるし
じゃ近場の名門公立って考えるかも
地方の名門公立なら野球辞めても就職には困らない
高校生を育てられるノウハウが公立校も備えたということ。
トレーニング理論は進化しており、素質だけの選手は生き残れない時代になったということ。
去年はまでは、熊本代表ですが、熊本選手の少ない秀岳舘、当然今年が燃えます。
私立の、地元無視の強化、嫌でした。
今年は、本当の熊本代表です。
応援してます熊本工業、頑張って欲しい。
あとは、私立を倒したいという人もいると思うし、地元の友達と一緒に甲子園を目指したいと思う人もいる。
少し前みたいに 甲子園=私立 ではないのかもしれない。
それでも、北海道、青森、宮城、福島、栃木、群馬、埼玉、新潟、石川、福井、山梨といった東日本は相変わらず公立が厳しい土地柄ですね。
一昨年の三本松とかおらが町感のある高校が地域と一緒になって快進撃を見せる姿は感動します。
今日は高岡商が勝利。公立の快進撃を今年も見たい。
私立の強豪校だけじゃつまらない。
多種多様化して選択肢が豊富な現在、有力選手でも、私立を蹴って公立に進む選手がいたら面白いかも?
個人的には、潤沢な資金力を持つ私立に公立が勝って欲しいです。
野球がそこそこ上手くても、学業でいい高校へ行けるなら、学業で進学することを選ぶ選手が増えているよ。
県立高どうしの決勝戦で、
結果、飯山高校が
甲子園に行くことになりました…
飯山市は、
野沢温泉にスキーやスノボに行かれる方だと、
高速降りてから通り道にある市、ということで
ちょっと知っている方もいるかと…
ただ、この高校、
長野県の県立高統廃合計画の末に
できた高校で、元は…
進学校の飯山北
体育科など特色を出した飯山南
地域高の飯山照丘
…の3校あったところを
ここ10年ぐらいでひとつにまとめた、
という経緯があります
そんなこともあって、
今でも、統合に対してあまり納得できない、
という方は少なからずいます
そんな中で
統合後の高校から
こんな大きな成果を出せたというのは、
これから地域の人も含め、
みんなで飯山高校を作り上げていく、
という道程で、士気を上げるには
非常に意義のあることかな、と
思ったりしてます…
公立は人気の有る無しにかかわらず、全てのクラブ活動をの生徒を平等に力を入れて欲しいです
練習環境や選手集めで有利な私立ばっかりでは面白くない。公立勢が泥臭く堅実に力をつけている良い傾向だと思います。
頑張れ!
そのほか古豪の高松商、広島商、熊本工なども頑張ってほしいが、出身富山の高岡商を応援、一回戦突破おめでとう。
管理人の率直な感想
嬉しい異変ですね。
確かに甲子園に出場する公立校の名前をみると懐かしい印象があります。
私立校のようにレベルの高い野球を見るのも好きですが、それを倒そうとする公立校も応援してしまいます。
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