【ヤクルト】古田敦也氏が臨時コーチに…燕黄金期の名捕手が１４年ぶりの古巣復帰

【ヤクルト】古田敦也氏が臨時コーチに…燕黄金期の名捕手が１４年ぶりの古巣復帰

ヤクルトが来年２月の１軍春季キャンプ（沖縄・浦添市）に、球団ＯＢで元監督の古田敦也氏（５５）を臨時コーチとして招聘（しょうへい）することが２７日、分かった。２００７年に選手兼任監督として現役を引退、監督も退任して以来、１４年ぶりの“復帰”となる。チームは２年連続で最下位に沈み、チーム防御率４・６１は２年連続で１２球団ワーストとバッテリー部門の再建が急務。黄金期を支えた名捕手が、就任２年目を迎える高津臣吾監督（５２）を援護する。

逆襲を目指す燕軍団に“野村ＩＤ”が注入される。ヤクルトが来春の浦添キャンプに、古田氏を臨時コーチとして招聘（しょうへい）する。日程は未定だが、１週間から１０日ほど指導する予定でチーム再建へ、この上ない助っ人が加わる。

今季は２年連続でリーグ最下位に沈み、チーム防御率４・６１は２年連続で１２球団ワースト。投手陣の立て直しを含めたバッテリー部門の強化が最大の課題となっている。

そこで、古田氏に白羽の矢が立った。１９９０年の入団後は当時の野村克也監督に厳しい指導を受けて、ヤクルト一筋で５度のリーグ制覇と４度の日本一に貢献。２００５年に通算２０００安打を達成し、０６年からは２年間、選手兼任監督を務めた。０７年に現役引退、監督も退任して以降は野球評論家として活動の幅を広げた。“古巣復帰”は１４年ぶりとなる。

「黄金タッグ」で再建に臨む。古田氏と高津監督は、現役時代に正捕手と不動の守護神として黄金期を支えた。今年２月にテレビの仕事でキャンプを訪問した際には、スーツ姿で、西浦や中山らに打撃指導。「明るい性格なので、若い選手とともに頑張ってほしい」と就任したばかりの盟友にエールを送っていた。

５月にはテレビ番組のリモート対談で、「投手陣再建」について２人は議論した。高津監督も現役時代を「野村監督から難しい問題を出題され、古田さんと一緒に答えを出そうと知恵を出し合ったのはいい思い出。難しい野球があったから、今がある」と述懐する。ヤクルトを常勝軍団に押し上げた名コンビの知識と経験を融合させれば、道は開けてくる。

来季の先発投手陣には、高卒２年目を迎える奥川やＤ１位・木沢（慶大）ら大きな期待がかかる若手が多い。さらに「正捕手の確立」も急務。今季は中村やベテランの嶋が故障で離脱し、正捕手を固定できなかった。優れた配球、捕球・送球技術で球界一と呼ばれた名捕手が、松本直や古賀ら若手捕手の底上げにも尽力する。

古田氏と高津監督が薫陶を受けた野村監督は、かつて「優勝チームに名捕手あり」と名言を残した。２年連続最下位からの浮上へ。レジェンドの教えが、再建への大きな力となる。

★打撃は若さんに

来春のキャンプでは、球団ＯＢで２００１年に監督として日本一に導いた若松勉氏（本紙専属評論家）も臨時コーチを務める。２０１１年から同職を務めており、来季で１１年目。今季のチーム打率・２４２はリーグワーストと低迷しており、これまで山田や村上に助言を送ってきた通算２１７３安打の「小さな大打者」に、攻撃陣の底上げを要望する。また、球界では阪神が川相昌弘氏（元巨人、中日）、中日は球団ＯＢの立浪和義氏が臨時コーチとして２月のキャンプに参加する予定だ。

■古田　敦也（ふるた・あつや）

１９６５（昭和４０）年８月６日、５５歳。兵庫県出身。川西明峰高から立命大を経てトヨタ自動車に入社。８８年のソウル五輪日本代表に選出され、銀メダル獲得に貢献。９０年ドラフト２位でヤクルト入団。９３年と９７年にＭＶＰに輝くなど中心選手として５度のリーグ優勝、４度の日本一。２００６年から２年間、選手兼任監督を務め、０７年限りで現役を引退し、監督も退任した。ベストナイン９度、ゴールデングラブ賞１０度。１５年に野球殿堂入り。右投げ右打ち。夫人は元フジテレビアナウンサーの中井美穂。

参照元：https://news.yahoo.co.jp/articles/a956adfcd4a30e4d2ad375ed463f21702b19d29d

ネットの声

管理人の率直な感想

臨時で終わらせるには惜しい人材です。
将来的には監督になってほしいですね。